- 2022-07-29
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「730(ナナサンマル)」ってなあに??
今年は沖縄本土復帰50周年にあたり、これまで沖縄が歩んできた歴史が見直されています。
そこで今回は、明日が7月30日に当たることもあり「730(ナナサンマル)」をご紹介します。
戦後の沖縄は、アメリカ軍の統治下にあった事もあり、アメリカ文化が県民の生活へ浸透しており、自動車の対面交通もその影響をうけ右側通行でした。
1972年沖縄が本土復帰後も「沖縄の復帰に伴う特別措置に関する法律」による規定の下で右側通行が続いていましたが、1978年7月30日をもって県内全域で左側通行へ戻すことが閣議決定されました。
変更実施にあたり、県民へ周知のためCMやポスターなどで「730キャンペーン」が行われました。幹線道路の変更は、あらかじめ設置用意した標識や信号機は「久高方式」(短時間で効率よく作業が行えるよう様々な工夫を考案した発案者の名を取って付けられた)にて行われました。通行自体の変更作業は7月29日22時から沖縄県全域で自動車の通行が禁止され(緊急自動車を除く)翌日6時までの8時間で行われたそうです。
730が沖縄県の日本復帰を象徴的に示した戦後の一大プロジェクトと言われたの事が、わかりますね。
右側通行だったときはバスも自家用車も「左ハンドル」でしたが、左側通行にかわった事により沖縄にも「右ハンドル」の車両が続々と導入されました。
路線バスも730実施により、167台の左ハンドル車が右ハンドル車へ改修され、1,019台の右ハンドル新車が導入されました。その時期、新しく導入した車両が「730車両」と呼ばれています。
今なお、沖縄県内で「730車両」が元気よく活躍しているはご存知ですか??
沖縄バスと東陽バスで威風堂々とした走りを見せています。
この機会にぜひ一度、「730車両」に会ってみるのもいいかもです♪